円形脱毛症について 私見を述べます。 新しい考え方かもしれません。
円形脱毛症は自然に治癒することもありますが、再発する可能性もあります。治療には時間がかかることが多く、根気というか、気長にかまえることが大切だと思います。他人事のように書いていますが、本当にあまり気にしすぎないことが大切だと思います。
単発で初発の場合は放置してもかなり(70~80%)は一旦治癒する場合が多いようです。 しかし残りの20%前後の方は発毛が完全にできていない・・・状態だと思います。
一旦軽くなったり、悪くなったりして脱毛面積が増多していく場合が多いです。 再発の場合は早く脱毛している「全部位」から発毛するようにした方が良いです。 発毛していない部位の皮下は炎症が完全にはおさまっていない・・・という事だと思います。
●自分の「円形脱毛症・治療」の考え!
風がふいた時の「たきびの燃え上がり」のような状態をなるべく早く完全に鎮火した方が良いのは予想がつきます。 たきびがほとんど消えたと思っても風が吹くと火があっと言う間に燃え上がる経験をした方は多いと思います・・・
これと同じような感じの炎症が円形脱毛症の患者さんの皮膚の中、毛包の周辺では起こるのだと思います。
ともかく、一旦なるべく早く炎症を鎮静化して発毛させる事・・・これが極めて重要だと思います。
この状態を客観的に判断するためには、拡大スコープで黒点(髪が断裂して、黒い点のように見える)がなくなって、発毛を確認できる事。 が重要です。
保険診療ではありませんが、炎症の強い部分(具体的には黒点:髪が切れているところ)にはエクソソーム(幹細胞培養上清液)を使用して炎症を抑えることができます。
※エクソソームは今後規約が変わる可能性が高いです。 どのように規制されるのか? にもよります。
実際エクソソーム関連の学会長が市販されているエクソソーム30種以上を本格的に調べてみたそうです。 そうすると30種以上のエクソソームの商品で、本当にエクソソームが存在していたのは、たったの4つだったそうです。
エクソソームは標識を付けて測定法がありますので、ここまでするとエクソソームが本当に含まれているのか? がはっきりわかってしまします。 つまり、ほとんどの「エクソソーム」の商品にはなにも入っていなかった・・・・・・という事になります。
幹細胞(培養)上清液>≒エクソソーム
上清液ができたときには同時にエクソソームも生成されています。上清液にいろいろ処置を加えてエクソソームを濃くしている場合が多いようです。 ただし、エクソソームだけではうまく効果がでない、ような報告が出されています。
エクソソームの点滴、一人分で数万円、というのはよくある価格設定です。 当院で使用している品(未承認医薬品)にはエクソソームが入っていた4種類の一つです。(研究機関で調べた資料を自分は見せてもらっています) エクソソーム(幹細胞培養上清液)は副作用のないステロイドのような、抗炎症作用が強力にあります。 この作用で炎症をある程度抑制する事がよい、と経験的に感じます。
はじめは局所に細い針で注射します。 数週間後、黒点が消失していく傾向にあれば経過観察(様子見)になります。 しかし、改善傾向にない場合には、早めに優れた幹細胞培養上清液を点滴した方が早いし、費用が少なくてすも可能性もあります。
幹細胞培養上清液は未承認医薬品です。 だれにでもおすすめする品(医薬品ではなく、試薬という立場のため、品という範疇にはいります)ではありません。
■特に患者さんがアレルギーをお持ちの場合には注意が必要だと考えています。 軽い程度なら、上清液はアレルギーを強く抑制する力を持ち、治療効果が強力です。 ただし、重度のアレルギーをお持ちの患者様に関しては念のため、いつもより注意深く対応する必要があると考えております。 状況によっては幹細胞上清液の点滴は施行しない、という場合もあるかもしれません。 何かが起こった時の責任は医師である私と意思表明した患者さまとで取らないといけない、という事になります。
未承認医薬品です。 副作用、合併症の問題は一般的な保険診療で見てもらえない、場合があります。このことも含めて注意深く、慎重に行う治療となります。
円形脱毛症の治療